加害者更生プログラムに、九州・宮崎から通った人の体験談
九州・宮崎から横浜まで、DV加害者更生プログラムに52回通い続けた人が、別居中の妻と同居出来ただけでなく、
今度は学んだ事を生かして、DVや虐待で悩んでいる加害者・被害者の為に、宮崎で更生プログラムを開設するまで
変わりました。今回ご夫婦から体験談の寄稿を頂きましたので、原文のまま紹介いたします。
【夫より】
九州という遠方からでしたので、52週ではなく52回の受講(一度に数回まとめて受講)でしたが、皆様のおかげでこの度卒業することができました。
2018年10月のある日。
妻と子供は突然何の前触れもなく、私の前から姿を消しました。
その後連絡が取れましたが、何を言っても「離婚したい」だった妻ですが、ステップの門をたたき、学びを続けていくうちに、少しずつ会話をしてくれるようになりました。
そして8ヵ月半の別居を経て、彼女のほうから「同居を再開しましょう」と言ってくれるまでになりました。こう書くと簡単そうですが、数十年つちかった感覚を入れ替える事は容易ではありませんでした。何度かやめたくもなりました。もちろん妻も、ふたたびジェットコースターに乗ったような感覚だった事でしょう。
そんな私達を、ステップは支えてくれました。妻も一度ステップを訪れ、多くの学びと癒しを得ました。たくさん妻を傷つけてしまった私ではありますが、自分と向き合えた事でたくさんの出会いがありました。栗原理事長とミスター栗原との出会い。ステップのファシリテーターの皆さんとの出会い。選択理論心理学との出会い。共に励ましあった参加者の皆さんとの出会い。そして何より、新しい自分と、新しい夫婦の関係との出会いがありました。どれもステップに来なければ得られなかったものです。
DVについて多くを知る前は、DVは一部の異常者がするもの、といったイメージでしたが、自分の体験や他の参加者さんをみていてその認識は180度変わりました。DVはおおげさでなく、「そこらに」あるものでした。これ以上私の妻のような被害者を出さないために、九州でもステップの学びを広める事を決意しました。妻も覚悟を決め、一緒に運営をしてくれる事になり、「一般社団法人エフエフピー」を立ち上げました。本当にありがとうございました。今後ともご指導ください。
【妻より】
離婚を覚悟し、子供を連れて家を出てから約1年半が経ちました。あの時は、また夫と笑える日が来るなど到底思えませんでした。栗原理事長、スタッフの皆様、一緒に学んで下さった参加者の方々にはどれだけ御礼を言っても言い尽くせないほどです。今後は、夫と共に立ち上げた「一般社団法人エフエフピー」を通して、DV加害者・被害者双方がお互いにより良く変化し、新しい幸せな一歩を踏み出すお手伝いが出来たらと思っています。本当にありがとうございました。
( 開設した「一般社団法人エフエフピー」のHPは 5050p.org です)